経営パワーの危機 会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
そこで正しい視点としては、「残された強みは何か」ということだけを考えて、その強みを利用して救える部分だけを引っ張り上げることだけにひたすら集中する。
仕事の欠陥を事業や組織の全体像の中で指摘すると断片的に批判するよりもはるかに説得力を持つ。個人のパフォーマンスよりも全体のシステムの問題と受け取られるからである。
不振の原因探しは社長が自分から社員に近づいていって調べる。常に部下を呼びつけないと権威が保てないと考える人は不振企業再建の仕事に向いていない。最初は腑に落ちないことを淡々と尋ねるだけにとどめ社員を安易に批判しない。ありのままを見ながら真因に迫り一番効果のある「押しボタン」がどこにあるかを探し続ける。
「いい話」に乗るか乗らないかは「勘」ではなく論理回路で決める。あくまで「データと論理」で検証しながら組み立てる。「競合の強み・弱み」と「自社の強み・弱み」の二つに照らして最適戦略を探す。
事業再建の教訓[ストーリー性] 全社的に、短期、長期の話が一つのストーリーで繋がっていて、一人のしていることが全体の絵のどの部分に当たるかが全員に見えているときに、社内のエネルギーは束になる。
経営パワーの危機 会社再建の企業変革ドラマ (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 三枝匡
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/10/18
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