運を支配する (幻冬舎新書)

運を支配する (幻冬舎新書)

仕事のレースで脱落していく人を順番にあげると、①忍耐力のない人、②目標設定の低い人、③固定観念が強くて変化できない人、になると僕は思っています。

人間の能力を100%引き出せるのは、残念ながら、夢や希望に燃えているときではありません。むしろその逆で、危機的な状況に追い込まれているときに100%の力が出せるのです。

仮に何か強い願望なり、高い目標なりを持ったなら、とりあえず頭の片隅にしまって、そんなことは忘れたかのように生きていくことだ。欲望を抱く対象を普段は意識しないことが、力みをなくすコツなのだ。そして日々、やるべきことを我を忘れてやり続ければ、望んでいることがいつの間にか形となって姿を現すのである。

競争相手を見て浮足立って動くのは、非常に危険です。あくまで地に足を着け、自分のペースを崩さず、その中で主体的にコントロールしていかないといけないのです。

結局はシンプルに考え、シンプルに行動するのが一番強いのです。知識や経験が増えてくるとさまざまな選択肢ができて、欲や恐れが迷いにつながります。だから最後は、専門家の意見に頼るのではなく、自分を信じる心の強さを持つことが必要なのです。