実力派たちの成長戦略 30代、40代は「ビジョナリー・プロフェッショナル」となれ! (PHPビジネス新書)

実力派たちの成長戦略 30代、40代は「ビジョナリー・プロフェッショナル」となれ! (PHPビジネス新書)

後追いをやめるという決意だ。「自分はこう思う」という自分の意見を、上司よりもちょっとでもいいから早く考え、上司の頭を借りるためにこちらから能動的に議論をしにいくスタイルに転換して、悪循環を断ち切った

先手を取って、自分から会社の未来、自分の仕事の未来、そして自分の未来の「あるべき姿、ビジョン」を考えるしかない。

未来に起きることは、必ず、現在起きている。それは「兆し」として起きている」

歴史上の偉人や、私が接した優秀な経営者は、常に、二面性を持ち合わせていた。人前ではつとめて明るく、楽観的に振る舞う。そうしないと家臣や部下が心配するからだ。しかし、常に脳天気に過ごしているわけではない。誰もいないところでは、たった一人になって、「最悪の事態」の可能性について悪魔のシナリオを考え、その場合の対策を考え、いまのうちから手を打っておくというリスク回避行動を静かに裏側で実行している。「

有事のリーダーの役割は全く異なる。どこにいくべきか、「あるべき姿、ビジョン」の構想をつかさどるのが役割機能だ。