ひとつ上のアイディア。[新装版]

ひとつ上のアイディア。[新装版]

5つめは、少し大きいのだが、「全人生」というフィルターだ

2つめは、少しユニークかもしれないが「恋愛」というフィルターを使う。

広告表現のアイディアは、いつの時代も「何を伝えるか」の発見と、「どう伝えるか」の創造という2つの大きなテーゼを行ったり来たりしながら成立するものだ。

アイディアというものは、他の人と違わなくてはいけません。とすれば、マーケット調査をして流行っているものをやろうなどと考えた時点で、それは他人と違うものにはならないからアイディアではないわけです。

3つめは「読書」というフィルターだ。  自分が過去に読んだ本のなかに、その商品を表現した文章や言葉がなかったか。記憶をたどってみる

物語を描くとは、その商品ならではの世の中での位置づけを考えなおすことです。そのためには、単純にこの機能がこれだけすぐれているという数値やスペック上の話を超えて、その商品によって世の中はどう変わるのか、あるいはどういう価値を提供できるのか、というところを描いて見せなくてはなりません。