人生計画の立て方
人生は、生ある限り、これすべて、向上への過程でなくてはならない。
この計画には必ず向上心の満足が盛り込まれていなければならぬ。いや、向上心の満足が計画の眼目でなければならぬ。向上即努力、努力即向上で、この両者を引き離して考えることはできない。いわゆる人生計画は、向上心の充足――つまりは「努力の予定表」なのである。
常に普通収入の四分の一と臨時収入の全部を貯えること。
本当の計画性はまた本当の自由性にも通じ、両者は決して対立するものではない。
何人も二度とは繰り返すことのできない貴重な人生に対して、こんなアイマイな態度をとっていていいものであろうか。いいことのあろうはずはない。断じて不可、私はこれを人生の自殺行為なりと断じたい。
- 作者: 本多静六
- 出版社/メーカー: 実業之日本社
- 発売日: 2013/12/20
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る