ざっくり分かるファイナンス~経営センスを磨くための財務~ (光文社新書)

ざっくり分かるファイナンス?経営センスを磨くための財務? (光文社新書)

会計は「利益」を扱い、ファイナンスは「キャッシュ」を扱

ファイナンスとは、ひと言でいうと、「企業価値の最大化」をはかるための意思決定に役立つツール(道具)。

会計が扱うのは、あくまでも企業の「過去」の業績です。

ファイナンスは「未来」の数字、すなわち企業が将来生み出すキャッシュフローを扱います。

実は、「WACCを下げる」ことこそが、IR(Investor Relation=「投資家を対象にした」企業の広報活動)のミッションなのです。

要するにファイナンスとは、投資に関する意思決定(投資の決定)と、その投資に必要な資金調達に関する意思決定(資金の調達)と、そして運用して得たお金をどう配分するかという意思決定(配当政策)、これら三つの意思決定に関わるもの、ということです。